イソトレチノイン内服薬治療
イソトレチノイン内服治療とは
イソトレチノイン内服治療は難治性のニキビに対する有効な治療法になります。イソトレチノインはビタミンAの誘導体です。作用として①皮脂腺を収縮して皮脂の分泌を抑える、②肌の異常な角化(皮膚が厚くなり毛穴がつまる)を抑える、③抗炎症作用がある、といったはたらきがあります。これにより、ニキビや赤く残ったニキビ跡だけでなく、毛穴の黒ずみ、毛穴のつまり、赤ら顔にも効果が期待できます。海外ではニキビ治療に広く一般的に使われている薬剤ですが、国内では承認されておらず自費診療での治療となります。当院では「アクネトレント」という製品を採用しています。
RECOMMEND
イソトレチノイン内服治療が検討される方
- 通常のニキビ治療を受けてもニキビが良くならない。
- 治療をしてもニキビが繰り返される。
- 赤くなったニキビ跡が気になる。
- 毛穴が気になる。
- 赤ら顔が気になる。
服用の仕方
1日1回食後に服用します。通常20㎎から開始し、効果に乏しい場合などは必要に応じ増量(30㎎ or 40㎎)します。低用量でも十分な効果が報告されており、1日量が体重あたり0.3~0.5mg/kgが目安です。 内服期間は1クール4~6か月行うことが基本です。追加治療が必要な場合は2か月以上の休薬を行い、2~3クール繰り返します。服薬期間を重ねることでさらに効果が期待できます。 ※累計内服量が120-150mg /kg内服を行えば再発が少なくなるとの報告があります。 体重50㎏の方なら、20㎎を合計300~375日間(10~12か月)の服用期間となります。
副作用
皮膚や唇、眼の乾燥が高い頻度で発生します。乾燥により皮膚炎や口角炎、鼻出血などをきたす場合があり、それぞれの症状に対して対症療法を行います。保湿によるスキンケアを行い、唇にはリップクリーム、眼には点眼薬などを使用し対応します。治療初期にはニキビの一時的な悪化も認める場合があります。
また、光の感受性が高まるためレーザー治療やレーザー脱毛、IPL治療はイソトレチノイン治療中、治療後1か月は避けていただきます。
肝機能障害を起こす場合があるため、内服開始時、開始1か月後に血液検査を行います。
妊娠中の服用で流産、死産、胎児奇形が発生するリスクがあるため、服用中、服用後6か月間は避妊してください。
費用
アクネトレント(20㎎)30錠 | 16,500円 |
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アクネトレント(10㎎)30錠 | 8,250円 |
血液検査 1回 | 3,300円 |
お支払方法
みかみクリニックでは、
下記のお支払方法が可能です。
現金
現金でのお支払い
クレジットカード
VISA/JCB/
Mastercard/Amexなど
医療ローン
※自費診療のみ
注意点・リスク・副作用
〇妊娠中、妊娠の可能性がある方、妊活中の方、授乳中の方は飲まないでください。妊娠中の内服で流産や胎児奇形の発生のリスクがあります。女性の方は、内服中及び内服中止後1カ月間は確実な避妊が必要となります。当院では服用後女性は6か月間、男性は2か月間は避妊を推奨しています。
〇レーザー治療、レーザー脱毛、IPL治療は内服中、内服終了1か月間は避けてください。
〇13歳以上の未成年者も治療は可能ですが、原則16歳以上の内服を勧めています。
〇献血は服用中、服用後6か月は控えてください。
〇肝障害や脂質異常症などの副作用が生じる場合があるため、服用時及び服用開始1か月後に血液検査を行います。服用中は3か月毎の血液検査を行います。